花粉症で咳がひどい
花粉症の主な症状は、目の充血、くしゃみや鼻水などですが、花粉症で咳、それもひどい咳が出ることがあります。花粉症で咳が出る主な原因は喘息症状です。

咳がひどいと風邪が悪化した、あるいは長引いてしまった様に思ってしまいます。病院に行って風邪薬をもらったり薬局で市販薬を買って治そうとしても、ブタクサやスギ花粉が原因のアレルギー反応が原因の喘息なら風邪薬では治りません。
花粉症で喘息になり特徴的なのは、乾いた咳が出る、一旦咳がで出すとなかなか止まらない、寝ている間に咳が出るなどがあります。
なかなか止まらない咳は本人にとって苦しいものです。特に困ってしまうのは、電車内や周りに人がいる様な場面で止まらないひどい咳です。
咳は、体内にある花粉などを排出するための自然な反応です。自分の意思では止めることができません。
咳をどうにかしたい場合、気道が狭くなっている状態を改善、炎症を抑える作用のある咳止めを飲むことで改善が期待できます。
ブランド | 製品名 | 喘息への効果 | ウイルス対策 | 主成分 | 税込価格 |
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ドクターズチョイス | ヨウ化カリウム液 | ◯ | ◯ | ヨウ化カリウム | 1,480円 |
クラシエ | 小青竜湯エキス顆粒 | ◯ | X | 小青竜湯エキス粉末 | 2,075円 |
佐藤製薬 | ミルコデ錠A | ◯ | X | テオフィリンほか | 1,078円 |
エーザイ | アストフィリンS | ◯ | X | ジプロフィリンほか | 1,738円 |
コーワ | 新コルゲンコーワ咳止め透明カプセル | なし | X | グアイフェネシンほか | 1,210円 |
コンタック | 新コンタックせき止め | なし | X | デキストロメトルファンほか | 1,738円 |
花粉症対策
程度によっても変わりますが、花粉症の対策で必ず行う方がよいのは、アレルゲンになる花粉の体内への侵入を抑えることです。外ほどの花粉の量はない室内でも対策が必要です。
鼻に起こる症状
外出時に最も基本になるのはマスクをすることです。正しくマスクをすることで花粉の侵入の8割以上防ぐことができます。
マスクには普通サイズや小さめのサイズなどがありますから、必ず自分の顔にあったサイズを選びましょう。
マスクは鼻や口からの花粉の侵入を防ぎます。そのためには、きちんと鼻と顎を隠し、できるだけ顔とマスクの隙間がない様に装着します。特に鼻の部分は浮きやすいので密着する形に手で整えましょう。
マスクの交換時期は人によって様々で、2日から3日ほど使い捨てマスクを使う方もいらっしゃいます。でも内側が汚染されていては本末転倒です。衛生的にもNGです。使い捨てマスクの場合、一日一枚が交換の目安です。
鼻で呼吸しましょう
口呼吸を行うと、アレルゲンを吸い込みやすく喘息様の症状が悪化する恐れがあります。口呼吸を鼻呼吸に変えるとアレルギー体質の改善に繋がるという話もあります。できるだけ意識して鼻呼吸を行いましょう。
衣服の花粉対策
まず、花粉が飛びやすい日とそうでない日を把握しましょう。花粉の飛散状況はスマホのアプリでも見ることができます。花粉が飛びやすい日は可能でなら外出を控えることも花粉対策のひとつです。
外から帰ったら家に入る前に衣服に付いた花粉を落とします。花粉が衣類に付着する大きな原因は静電気です。静電気が起きにくい衣類の組み合わせも工夫が必要です。ウールとウール、綿とポリエステルなどは静電気が起きにくい組み合わせです。静電気防止スプレーや摩擦係数が落ちる柔軟剤の使用も有効です。
忘れてはいけないのが洗濯物を外に干さないこと。花粉が付かないように室内に干しましょう。部屋干しは臭いが気になる、部屋の湿度が気になるなど、どうしても日光に当てたい場合、柔軟剤を使用すること、花粉がピークになる時間帯である正午前後と18時前後を避けること、外で花粉を払ってから取り込むことなどに注意します。
室内の花粉症対策
換気を行う時にはできるだけ花粉が飛んでいない夜間の時間帯に行いましょう。窓もあまり大きく開けず10cm程度で換気します。とは言え室内に一切花粉を入れない方法はありません。頻繁に掃除を行うことや花粉が溜まりやすいマット類もこまめに洗濯します。
そのほか、空気清浄機の使用で部屋を浮遊する花粉を抑えます。加湿器の使用も花粉を落とす効果もありおすすめです。アレルゲンを撒き散らす可能性があるエアコンも掃除が必要です。
免疫力を高める食事で花粉症対策
免疫力を高めることによって花粉症の症状を抑えることができます。最近よく耳にする様になった「腸内環境の改善」は、アレルギー体質の改善につながります。アレルギーのみならず、癌の予防になったり感染の予防や血圧を下げる作用も期待できます。
腸内環境をよくするには善玉菌を増やすことです。善玉菌を含む食材と善玉菌がエサにするものも一緒に摂る様にします。よく知られているのは「納豆」「味噌」「チーズ」「ぬか漬け」などの善玉菌を含む発酵食品です。
善玉菌のエサになるのは、「こんにゃく」「オクラ」「キノコ類」「海藻類」などの水溶性植物と、「玉ねぎ」「キャベツ」「バナナ」などで摂れるオリゴ糖です。また、水分を1.5から2L1日に飲むことやストレスを溜めないこと、睡眠を十分に取ることなども腸活に重要な要素です。
食事から善玉菌を摂る以外にサプリメントを飲む方法もありますが、サプリには善玉菌のエサになるものは含まないので、食事から善玉菌のエサを意識して摂るようにします。